土地の買い方・建物の建て方・ローンの組み方・家を売る時

賃貸住まいは損？家賃は無駄！？

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■ 家を建てる・・・

■　地震に強い尺度！偏心率　■　欠陥住宅は見抜けるか？　

住宅の営業マンに「おたくの家、地震には大丈夫？」などと質問すると

「うちは、柱は○○寸、構造用合板は□□�oを使っていますし、床は・・・基礎は・・・。

ですから、丈夫なんです。ちなみに他社さんは・・・・・。」

こういった説明を聞かされると思います。
お客様にとってはよほど事前に住宅のことを勉強された方以外、壁が何�oの合板で、床が何�oで、基礎鉄筋が・・・なんて説明されてもピンとこないでしょう。

「そうか、数字が他社より大きいからきっと地震にも強いに違いない」と安心してこの問題は終わり。ではないでしょうか。

もちろん材料の太さや厚みといった部品の強度や内容は大事です。

しかし、住宅はその部品ひとつ々の組み合わせでできているのです。
要はいくら柱が太くても壁が厚くても、組み合せのバランスが悪ければ弱いんです。

このバランスをはかるモノサシのひとつが偏心率と呼ばれる数値です。
建築関係の者でないと聞きなれない言葉だと思います。

これは耐力壁をバランス良く配置するための方法で、建物の重さの中心（重心）と強さの中心（剛心）の位置の差がどれだけあるかを調べるのです。
数値が小さいほど地震などにより、建物がねじれ難い証となります。

私の知る会社では木造２階建ての建築物でも構造計算を出していますし、耐力壁量・偏心率・梁せい・柱の座屈とめり込み・柱の引き抜き、といった強度計算も数値で見ることができますが、メーカーや建築業者の営業マンでも見る機会は少ないと思います。
まして、提示してもらえることはほとんどないでしょう。

偏心率が悪くなる原因としては、一方向に窓などの開口部が非常に多い間取りだとか変形プラン、一階と二階の乗りかたが悪いなどがあげられます。

きちんとした責任ある業者なら「このプランでは耐力壁量は良いけれど、偏心率が悪くなりますよ」とアドバイスしてくれるはずなのですが、どうしてもお客様の希望が強すぎて安易に受けてしまう業者もあります。

また意匠にこだわる設計士などの中には、強度を少々犠牲にしても自分の作品として建てたがる者もいます。

その結果、もし大きな地震が発生すれば、建物に歪みやズレがおこり、最悪は倒壊となってしまいます。

安心できる強度の確保は、見た目より優先してください。