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土地の買い方・建物の建て方・ローンの組み方・家を売る時 |
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■ ローンの甘い罠・・・ |
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■ よく考えて、空白の5年間!
土地や建物を購入されるほとんどの方が、住宅ローンの返済年数を最長で組まれます。 そのほうが毎月の返済金額が低くおさえられるのが一番の理由だと思います。 (その分、支払金利総額は多くなるのですが・・・。) ですから、当然のように35年・30年返済のローンが組まれることが多いんですね。 また、不動産の営業マンも長期を勧めますし・・・。
そうすると35年返済の住宅ローンを30歳で組めば65歳まで支払うことになります。 40歳でしたら75歳でやっと完済です。
…ということは、一般的な例として60歳で定年退職されると、再就職でもしない限り住宅ローンの支払は退職金もしくは貯金からということになります。 年金が支給されるのも、昭和36年4月以降に生まれた方の場合、65歳からしかもらえません。
…この先、この条件すらどうなるかわかりません。支給額すらどんどん減らされていくでしょう。 とすれば、ご自分が60歳になった時いったいどのくらいの返済残高があるのか、定年後5年間の住宅ローンの支払総額なども事前に把握しておくことはとても大切なことだと思いませんか。
けれど、そんな先のことまで考えている方って少ないんですよね、質問もあまり受けたことないですから。 せいぜい「今から75歳まで払うのか、長いなぁ」程度です。 他のローンに比べて、住宅のローンに関してはみなさん結構のん気なんですね。 定年以後、退職金も会社の業績が悪くて微々たるもの、仕事は見つからない、年金は5年先まで支給されない、貯金もココロもとない、となればさてどうするの?になってしまいます。
ここで、年齢別に残債の試算をしてみましょう。 条件は、3,000万円の借入 金利は3% 完済時年齢制限80歳未満としますと
○借入時 30歳の方が35年ローンで、定年60歳になった時 ・一括返済時の残債は、 642万5000円
○借入時 40歳の方が35年ローンで、定年60歳になった時 ・一括返済時の残債は、 1,671万8000円
○借入時 45歳の方が34年ローンで、定年60歳になった時 ・一括返済時の残債は、 2,038万1000円
○借入時 50歳の方が29年ローンで、定年60歳になった時 ・一括返済時の残債は、 2,242万9000円
つまり、年金が支給されない5年間に約700万円〜780万円のお金が必要になります。 バブルの頃みたいに地価がドーンと上がっていれば、売り払って借金返して残ったお金で・・・。なんてことも考えられたでしょう。 もしかすると、10年先・20年先にはまた、地価高騰がやってくるかもしれません。
しかし、そんなことを期待して家を買うのも危険です。 そしてこれは住宅のローンだけの金額です。毎日の生活費は入っていません。 住宅のローンは、返済期間が本当に長いんです。
このあたりも充分考慮して借入の金額、購入する物件の値段を検討してくださいね。 |
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